今回は、カーボカウントについてです。

2つの糖尿病の食事療法(カロリー制限食と糖質制限食)は既に有名ですが、一部のインスリン利用者又や非投薬糖尿病患者には、今回ご紹介するカーボカウントを糖尿病の食事療法として利用してる方がいらっしゃいます。

インスリン利用者、非投薬糖尿病患者は、どのよにカーボカウントを利用するのか説明します。

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インスリン利用者カーボカウント
    もともとカーボカウントは、Ⅰ型糖尿病のインスリンを注射してる方が行っていた食事療法で、自分は糖質1g摂ると何mg/dL血糖値が上がるのかを事前に調査しておき、血糖値の上昇度に合わせてインスリン注射の量(単位)を決めていく血糖コントロール方法です。

今は食べ物や料理の糖質一覧表の本もありますので、食べる前に食事の総糖質量を数え(カーボカウント)、食後2時間の血糖測定を繰り返して、「自分は糖質1g摂ると何mg/dL血糖値が上がる」か把握する事が出来ます。

そして、毎回食べる前に食事のカーボカウントを行い、その食事をすると何mg/dL血糖値が上がるから、インスリンを何単位打とうと決めていく訳です。

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通常は、食べるものに関係なく、医師から食前は10単位・・と打つ量を決められるのが普通ですが、カーボカウントは、食べるものによりインスリンの単位を変化させる訳(料理により糖質量は違うから)です。

このカーボカウントは、非投薬糖尿病患者でも利用してる方がいます。

例えば、食事のカーボカウントを行い、インスリンの代わりに食後1時間から運動を当てます。

私の場合、ウォーキング40分で血糖値が50mg/dLほど下がりますので、運動して下がる分だけ糖質を摂っても大丈夫という事になります。

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非投薬糖尿病患者カーボカウント私の場合

食前血糖値110mg/dLとして、食後2時間の血糖値を160mg/dLまでにしたい場合ウォーキング40分で相殺出来るのは50mg/dLですので、合計210mg/dLまでは糖質により血糖値が上昇しても大丈夫という計算になります。

210mg/dL-110mg/dL=100mg/dL分の糖質摂取が許される訳です。2型糖尿病の平均は、糖質1g=3mg/dLの上昇ですので、糖質33gほど(おむすび1個)ならウォーキングして、食後2時間が160mg/dL未満に収まる計算になります。

このようにカーボカウントは、糖質量に比例して上がる血糖値をインスリン注射又は運動で調整する方法を指して言います

糖質に焦点を置いてる点では、糖質制限食と同じと言えます。

ただカーボカウントは糖質制限食に比べ、糖質を少し摂ってインスリン又は運動で下げる・・・という点で、栄養バランスを保て運動習慣が身につく良い糖尿病の食事療法だと言えるのです。ヘモグロビンA1cの状況を見て、カロリー制限食糖質制限食または今回のカーボカウントのどれが良いか

又は組み合わせるのが良いのかを考えるのがいいでしょう。


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